[本エントリーは加筆修正済みですが、旧ブログより移植したエントリーです。]
今回は、
前回に続いて、
デナリ国立公園(Denali National Park)へ向かうワイルドな一本道の様子を紹介します。
夏は沢山の車が往来し、景色も全然違って見えるであろう冬のアラスカンロードをお楽しみ下さい。
相変わらず雲が多い目。
車なしビュー。左右と前方全て山に囲まれている。
そして、写真じゃ伝わらないけど、アホみたいに風が強かった(車のドアが開かないレベル)。
でも向かって左の方は結構いい感じの青空も。
こんな調子の道をひたすら走り続ける。。。
しばらくしてこんな橋があったので車を脇に寄せて車を降りた。
相変わらず凄まじい風。
ネタっぽいけど、最初はゴーグルを着用した。
(ファインダー内が見づらくてしかたないので外した)
実は、ひとつ前の写真の橋を渡っている時にこの光景を見て、これはじっくり見たい
(撮影したい)と思って、引き返したのだ。
完全に凍り付いた川がすごく印象的だった。
暴風に崖に転落する不安を覚えた。なぜなら、暴風が強過ぎて、前に向かって倒れる様に力を入れないと立っていられない状態で、仮に急に風が止んだら、その力の所為で前に転倒するかもという位力を入れて立っていたからだ。
手を広げたら飛べそうな気がした。
同じ川を違うアングルで。
上記2枚は新しいPhotoshop
CS5の
HDR機能を使いながら現像してみた。元々K-7で撮った写真はダイナミックレンジが広いので、Photoshopで自動コントラスト調整
(cmd + opt + sft + l)を使うと暗くなってしまう傾向にあるのだけど、その画像をさらにHDR機能でDRを広げるので、デフォルト設定では少し異様な感じになってしまう。
DRの広い写真は人間の目で見た状態と近くなっているというけれど、必ずしもそれが美しい写真になるという事ではないので、意図した具合に調整出来る様になるには、自分の中に確固たるイメージが存在する事と、Photoshop始め、ツールを適切に使える能力があること、両方が必要になる。
イメージが無いと、流行の「ゴゴゴゴゴッ」という感じのHDR丸出し写真になってしまったり、ただ全体が明るいだけみたいな写真になったり、そもそも同じ場所で撮っている写真なのに全然違う具合に仕上がったりしてしまうだろう。ただ“それっぽい”という感じになるだけで、誰でもソフトを持っていたら“作れる”写真にしかならない。
イメージがあっても、じゃぁそれを具現化するツールの使い方がさっぱりではフィルムを思った画に現像出来ずに、紙が悪い、液が古いと嘆く感じに近い。
2つ上の写真も結構色々やってみたけど色相が破綻しただけでイメージ通りに仕上げられなかった(後日差し替えするかも)。
話が脱線してしまったけれど、ダイナミックな風景に出会うと
アドレナリン爆発、テンション上がりまくりで、何十枚も撮影してしまう事がある。
けれど、その撮影対象と対話し、イメージを持って撮影した時と、ただシャッターを切りまくった時とでは、家に帰ってからが全然違う。後者の場合、「こんなの撮ったっけ?」とまでは行かずとも、その時みた色、いや、光を全然覚えていないのだ。
デジ写真はトリミングしたり、要らないものを消したり、色調、コントラスト、
ダイナミックレンジ、様々な要素が事後処理できるため、どうしても一枚の写真を完成させるにあたってパソコンとにらみ合う時間の方が長くなる。けれど、本当は撮影その時に被写体と向き合う時間が一番大事だと、とりあえず自分では思っているので、そこで得たインスピレーションというものを大切にしたいな、と思っている。
結果出て来た写真が誰かのココロに響いたり、何かを感じてもらえたら最高だけれど、仮にそうじゃなかったとしても、そうして生み出された一枚なら、少なくとも自分はココロから愛することが出来るだろうから。
次回は“
ゴーストタウン”と化した冬のデナリ国立公園
(やレンジャーステーション、宿泊ロッジなど)の様子を始め、北米最大の山、デナリことマッキンリー山を求めてちょっとだけ頑張った話などを紹介しようと思う。お楽しみに!
【おまけ】この日も頑張ってくれた相棒。
「Alaska [17] - Day 4: Denali National Park - 1 -」へ続く→→→
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Photo #1-6 by PENTAX K-7 + SIGMA 10-20mm EX DC
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Photo #7, 8 by PENTAX K-7 + DA★16-50mm F2.8 ED AL [IF] SDM, RAW proceeded with Photoshop CS5 via Aperture 3.
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