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ALASKA [11] - Day 3: The Northern Lights -1-.
[本エントリーは加筆修正済みですが、旧ブログより移植したエントリーです。]


前回書いた通り、オーロラ待ちで車の中、何をするでも無く夜が深くなるのを待った。前日もトライしたけれど、残念ながら“外れ”デーだったので、大きな期待はせずにいようと思っていた。外れというのは、オーロラが出ないという事もあるけれど雲が多かったというのもある。しかし、この日は雲が少なくて、何となくいいオーロラが観られそうな期待感が高まっていた。

21時過ぎくらいまでずーっと同じ場所にいたのだけれど、周りは完全な暗闇で、時折通るトラックのヘッドライトがまぶしかった。そんな退屈な時間の中、定期的に外を見てはオーロラの気配を探っていた。肉眼でどれくらいわかるのかなーという思いがあったのも確かだけれど、何となーーく、ここではないもっといいスポットがあるのではないかと思って移動する事にした。本当に少しだけ移動したところに、これまた本来はトレイルの入り口で、トレイル利用者のための駐車場と思われる空き地を見つけた。さきほどまで居たところは行き交うトラックがうるさかった。こちらの方が静かで、安全で、より暗い。

22時頃だったと思う。21時半くらいからずーっと気になっていた白い帯が、オーロラだという確信に変わった。肉眼では白く視えているので、前夜の経験が無かったらきっと、「オーロラ来ねーなー」と待ち続けていただろう。最初のオーロラ観測として紹介した通り、オーロラかどうかの確認は写真を撮ってみれば一目瞭然、すぐにわかる。だからボクは寒空の下、ささっと三脚を立て、持ち合わせたレンズ中一番広く空が写せるレンズである、DA10-17mm Fish-Eyeで空を撮る事にした。
ALASKA [11] - Day 3: The Northern Lights -1-._c0080101_18155925.jpg
こんな感じで写った。前日のオーロラと同じ感じだけど、わかるかな?空が澄んでて星がキレイなのだ。

ここで紹介する写真はおそらく圧縮の都合で、細かい星が消えてしまっている可能性があるの。ボクのホームページの方を覗いてもらえたらもう少しマシな写真を紹介しているので良かったらどうぞ。






これの時点では上にも書いた通り、肉眼では白く見えていて、雲と見分けるのは難しい。そういう段階でも、初めての人だったらワクワク、ドキドキするのだろうけれど、フェアバンクス始め、オーロラが観測出来る地域ではもっともっと素晴らしいものが期待できるので、こんなのじゃあ前菜にすらならない。ボクは幸い、前夜、あっと驚くほど大きなオーロラを見ていた(これは余裕で肉眼でも緑に見える)から、まだまだ焦らず、この微かな筋のオーロラが動き始めるのを待つことにした。

ALASKA [11] - Day 3: The Northern Lights -1-._c0080101_1816981.jpgちなみに、大体だけど、この時点では←こんな感じにしか見えていない。

上の写真を白黒っぽく加工しただけなので厳密ではないけれど、まぁ、こんな感じだと思う。(ちょっと黒い部分が多くてわかりにくいかも知れないけれど、画像クリックで大きくなります)

イメージだけでも伝われば、という感じなのだけれど、とにかく、雲かオーロラかわからないところから、調子のいい日はどんどん明るくなって来て、いずれ、色が肉眼で認識出来るくらいになってくる。そこからさらに調子の良い時は、筋が何層か並んだ感じになったり、ひらひらとカーテンの様にうねり始める。基本的に緑色だけれど、月との位置関係や、太陽からの光線の強さによって、青くなったり、赤くなったりすることもある。

そしてこの日は“中々”調子の良い日だったみたいで、10時過ぎには“ただの白い雲”が緑色の帯に変わった。
ALASKA [11] - Day 3: The Northern Lights -1-._c0080101_18153125.jpg
この時点で2、3レイヤー見えている。


またまた星が消えてしまっているけれど、この緑の帯の向こうにはそれだけでも充分楽しめるレベルの星空が広がっている。見晴らしの良い広場で、そもそも高台にある場所だったので、若干森の木が視界を妨げる物の、とりあえず視界に収まる限りは左右ずーっとこの緑色の帯が満天の星空にただよっている状態だった。
ALASKA [11] - Day 3: The Northern Lights -1-._c0080101_18323699.jpg
ぼーっと見ていると特に動きは感じられないのだけれど、その帯は刻一刻とゆらゆらと形を変えていて、そして、大きく、明るく育って行った。

最大級の“当たり”デーだったかどうかはわからないけれど、この後、さらに大きく広がりを見せるオーロラを観ることが出来た。朝焼けや夕日など、時間と共に変わりゆく光景の中にいる時はいつもそうなのだけれど、撮影するのか、ただただその神秘の世界に身を委ねるのか、葛藤に教われる。感動の光景を最大限に伝えられる様な一枚が撮れなかったイイワケはそんな感じ。


「ALASKA [12] - Day 3: The Northern Lights -2-.」へ続く→→→


*写真はクリックすると大きいサイズがポップアップします。


1) [ K-7 + DA FISH-EYE 10-17mm: 10mm, 30sec, f3.5, 0.0EV, ISO500, AWB, HyM mode, SR off, w/Tripod, RAW ]
2) [ K-7 + DA16-50mm F2.8 ED AL [IF] SDM: 21mm, 30sec, f2.8, 0.0EV, ISO320, AWB, HyM mode, SR off, w/Tripod, RAW ]
3) [ K-7 + DA16-50mm F2.8 ED AL [IF] SDM: 16mm, 30sec, f2.8, 0.0EV, ISO320, AWB, HyM mode, SR off, w/Tripod, RAW ]

*RAW proceeded with Aperture 3, adjusted in Photoshop CS4.


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by natleo | 2010-05-18 18:39 | Travel Log


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