またまた少し間が開いてしまいましたが、今回はデナリ国立公園で体験した、セスナ機でマッキンリー山山頂を目指すフライトツアーの様子をご紹介します。
高所恐怖症のボクですが、パイロットさんになども誘っていただいて、この日は気流も安定しているということだったので、こういう機会もそうないだろうということで参加しました。
[ APPLE iPhone 4, JPEG ] 大型旅客機の様な「ため」もないままさっさと離陸したセスナ機は、すぐに離陸。黄色が多い紅葉がとてもキレイな大地が目に飛び込んできます。当然ですが、どこまでも果てしなく、自然です。
[ APPLE iPhone 4, JPEG ] しばらく飛んでいると、奥の方に白い山脈が見えて来ました。
[ PENTAX K-7 + DA★16-50mm F2.8 ED AL [IF] SDM (34mm/0.3EV/F6.3), JPEG (CI=Reversal film/AWB) ]
近づいて来るとよくわかります。
ちなみに、飛行機は8人乗りで、パイロットを除いて7人の参加者が搭乗できます。
ボクは助手席にあたるところに乗せてもらったので前方が見やすいという利点がありました。それともう一つ助手席には特権があって、登場者はプロペラ音などでお互いの声が聞こえにくいため全員ヘッドセットをつけるのですが、パイロット、コ・パイロット(助手席)の2人は普通に話せばマイクが入って、後ろの搭乗員全員に自動的に声が届きます。
ボクはガイド業をしているので、パイロットが「何何が見えています」と案内している時、通訳をさせていただいたのだけど、何となく気分はいい(笑)。
そんなところで動画を一本載せてみたいと思います。
揺れと騒音があるけれど、実際かなり大きな音の中飛んでいます。先に書いた通り、ヘッドセットをしていないとお互い会話するのは難しいし、耳がバカになると思います。とても危うい感じで飛んでいるものの、このフライトはパイロットが最初に言っていた通り安定した飛行だったのでそんなに恐いと思わなかったです。
[ PENTAX K-7 + Tamron SP AF 90mm F2.8 Di MACRO (0.3EV/F6.3), JPEG (CI=Reversal film/AWB) ]
マッキンリー山に向かって飛ぶ中、雪をかぶった途中美しい山脈が見えて来ますが、できるだけそれらの近くを飛ぶ様にしてくれるので間近でそれらを見ることができます。
[ PENTAX K-7 + DA★16-50mm F2.8 ED AL [IF] SDM (50mm/0.3EV/F7.1), JPEG (CI=Reversal film/AWB) ]
山脈の一部分には、氷河が広がるところもあり、パイロットは氷河の名前を案内すると同時に、機体を右に左に倒しながらどちら側に座る人も平等に見える様に飛んでくれました。
[ PENTAX K-7 + DA★16-50mm F2.8 ED AL [IF] SDM (16mm/0.3EV/F6.3), JPEG (CI=Reversal film/AWB) ]
広く撮ろうとするとこんな風にプロペラやリムが写ってしまうのでいい感じにこの広い視野を紹介する写真が撮りにくかったですが、とにかく視界一面に広がる白銀の世界はセスナ機に乗らないと楽しむことの出来ない素晴らしいものでした。
そしていよいよマッキンリー山に着きました。
[ PENTAX K-7 + DA★16-50mm F2.8 ED AL [IF] SDM (16mm/0.3EV/F6.3), JPEG (CI=Reversal film/AWB) ]
残念ながら、山頂部分にちょうど“帽子”の様に雲がかかっていて、てっぺんを見ることができませんでした。ガッカリしていると、パイロットが、「大丈夫、これはすぐに“どく”からしばらく様子をみよう」と言って頂上部分を旋回し始めました。
[ PENTAX K-7 + DA★16-50mm F2.8 ED AL [IF] SDM (16mm/0.3EV/F6.3), JPEG (CI=Reversal film/AWB) ]
するとパイロットの言った通り、すぐに山頂部分があらわになりました!
マッキンリー山には二つ頂上があるそうで、こちらは南側の山頂だったと思います
(記憶が不確かです間違ってたらスミマセン><)。
あの世界で最も標高の高いエベレストよりも、山自体の体積も大きく、麓から山頂までの高さベースでもエベレストを越えるこの山は、エベレストよりも難関とされていて、その頂上をこうして見ることができるのは、空を飛んでいるからに他なりません。
[ PENTAX K-7 + DA★16-50mm F2.8 ED AL [IF] SDM (16mm/0.3EV/F7.1), JPEG (CI=Reversal film/AWB) ]
いやいや、感動です。
[ APPLE iPhone 4, JPEG ] しかし、というべきなのかよくわかりませんが、今回紹介する写真のなかでボクはこのiPhoneで撮った1枚が一番気に入っています。デジイチとスマホ付属のカメラの性能差は大きいはずで、値段も全然違います。
高くて、高性能な道具で撮影したものの方が「いいもの」になるというのが正当な論理ですが、必ずしもそうでないことが多々あることを経験上知っています。
豆粒センサーであるiPhoneで撮ったこの1枚が「セスナからのマッキンリー」というイメージを一番表している様に感じています。
解像度とかノイズとか、色収差とかなんだかんだの細かいことはどうでも良くて、ぱっと一見した時の印象として、ボクはこの1枚が一番今回のエントリーの中で好きで、それを撮ったのはごついデジイチじゃなくて、携帯電話に付属する小さなカメラだというのが「しかし」と思わせました。
フライトは往復で1時間20分くらいだったでしょうか。
大きく揺れたり、恐い気持ちになることもなく、終始美しい風景を楽しむことが出来ました。
また乗りたいかと聞かれると必ず即答で「YES」と言わないかもしれませんが、実に有意義なツアーで大満足でした。
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