[本エントリーは加筆修正済みですが、旧ブログより移植したエントリーです。]
アラスカ二日目。
初日はホテルにチェックインしてすぐ外に出たが、
フェアバンクス(Fairbanks)に到着したのが遅かったことや、乗り継ぎに時間がかかって疲労感を感じていたこともあり、軽くホテル近郊を探索するだけにした。明るいウチにその寒さを感じておくという目的もあったが、ホテルの近くに何があるかも知りたかった。ホテルの近くには、シアトルでも馴染みのあるショッピングセンターがあり、そこで夕食を買ったが、それ以外は特に何もせずすぐにホテルに戻った。
疲労感は間違った感覚ではなく、本当に疲れていたのだろう、21時頃には眠たくなって22時までには眠りに入ったと思う。
翌朝、ホテルには朝バイキングが付いているのだけど、それをGETするため、寝ても寝足りない中頑張って起きてサービス時間内
(9時まで)にブレックファーストコーナーに向かった。のっそりのっそりたどり着いたが、なかなかいい感じの朝ご飯を食べられた。頑張って良かった(笑)
その後、まだまだ眠さは感じていた物の、時間は限られているのだ!昼前には空港にてレンタカーを拾い、そのままロードトリップに向かった!
こいつが今回の車。ちょこっと厳ついルックスだけど、
SUVではない。
4WDでもない。でも
ハッチバックで良かった。
この一枚を見て、「あれ?」という点にすぐに気がついた人は鋭い洞察力を持っているかも。
そう、この車、前のナンバープレート下からコンセントが生えているのだ
(!)
実はこれ、上で書いた前夜の散策中に気がついていたことなのだけど、こちらの車のほとんどがこんな感じでコンセントを生やしているのだ。最初に気がついた車がSUVだったから、何か繋ぐのかな?と思ったけれど、この車の様に小さめの車もポンコツっぽいセダンも全部同じく前のバンパー付近やボンネットの隙間からコンセントが生えていて、「まさか最先端電気自動車?」とか思ったりしていたのだけど、真実は違った。
このコンセント、夜には零下というのが当たり前のこの土地ならではの措置で、夜、コンセントを繋いでおくことで、エンジン部を一定温度以上に保つための物だった。これをしなておかないと、朝車がスタートしないという事が起こりうるそうで、泊まったホテルももちろんだけど、多くの公共の駐車場にはコンセントの差し込み口が備わっている。
早々のカルチャーショックだ。
さて、そんなことをレンタカーカウンターで教わりながら、「へー、ほー」となっていたわけだけど、このコンセントは短いため、かなり長い目の延長コードが車に入っているということで、それをもし無くしたら、返却時に罰金だよ、と言われ、これまた、レンタカー史上初の「忠告」に「へー、ほー」となりつついよいよ出発。
フェアバンクスは本当に小さな町で、10分も走らない内に“米国最北端の信号”を過ぎ、その後は信号も存在しない外れ感漂う道が始まる。
一面真っ白!とまではいかないまでも雪国ならではの白い景色と青いそらに
ロードトリップも気持ちよい。
と、早速”お目当て”のサインを発見!
事前の調査でも、レンタカー受付でも、あらゆるところで聞かされた話に「Watch for moose」というものがあった。
『ムースに気をつけて』という事なのだけど、アラスカではムースが突然飛び出して来る事が結構あるらしい。
シアトルでも「シカ注意」の看板はあるし、シカとぶつかって、バンパーが酷い事になった友人は何人かいるけれど、ムースはシカより遥かにデカイので、ぶつかったら無事で済まないかもしれないので、凍ったり、雪で覆われていたりするであろうアラスカの道と合わせて、細心の注意を払わないといけない。
続いて目に留まったのがこれ。
そんなに停まるほどのものでもないと思うかも知れないけれど、ボクにはちょっとオモシロかった。
郵便屋さんが一軒一軒雪深い道まで届けに行くのが億劫なのか、難しいのか、メインストリートにはこうしてたくさんのポストが並んでいる場所が点々としていた。この奥の林の中に住む人たちはここまで出て来て手紙をゲットするんだなぁ、と思ってパシャ。
その後も目に留まるものがあれば車を停めてパシャ、ゴー、パシャを繰り返し約一時間。もう携帯の電波も危うい辺りにあったマーケット兼ガソリンスタンドに立ち寄った。
奥側は郵便局になっているみたいで、マーケットは手前側。
中はどこにでもあるガソリンスタンド付きのコンビニという感じだったけれど、“らしい”と思わせたのはこれ。「
YUKON QUEST」と呼ばれる犬ぞりレースのペナント。アラスカでは最も「Big Deal」
(重要)なスポーツ/イベントだ。このお店はスポンサーをやっているみたい。
ここでは結局何も買わずに、店を出たのだけど、外に出ると大きなトラックが停まっていた。
日本から来た訳じゃないので、見慣れているけど、なんかいい感じに見えるのは不思議。
伏線というわけでも無いけれど、今回の旅である“トラック野郎”関連のエピソードを学ぶ事になるので、興味のある人もない人も、“アラスカ=トラック野郎”という図式で語れるという事は頭に留めておいてもらいたい。その順番になったらエピソードを紹介しようと思う。
マーケットを後にしたら、もう携帯の電波は届かなくなった。道はしっかり舗装されているものの文明の気配がとんと消えたエリアを進みながら、やっぱり目に留まったものがあるたびに途中停車し、パシャ、ゴー、パシャ、を繰り返した。
これは、本来川の上に架かる橋の上から撮った一枚。
完全に雪の下に埋まってしまっている川というのは初めて見たかもしれない。当然雪の下は凍っていて、このサイズの川なら氷厚は少なくとも30cmはあると思われる
(これは後に学んだ知識より想定)。よって、上を歩く事も可能なレベルだけれど、川の上を歩いてみた話はまた後で。。。
ということで、清々しいロードトリップの様子をお伝えしたけれど、次回はこの後寄った、雪の中のトレイルからの様子をお伝えしようと思う
(本当は冬期に入る事は非推奨のトレイルだった)。お楽しみに。
[side story]
今回、デジイチはK-7をメインに、K200Dをサブとして持って行ったけれど、そのさらにサブということで、久しぶりにコンデジを買ってみた。OlympusのT6000というオリンパスとしては定番な形の防水タフネスタイプカメラで、アラスカの環境を考えて、どこでもささっと取り出して撮れる感じがいいかも、とこれを選んだ。
今回の1、2枚目の写真はそいつでのショットだけど、長らくコンデジを持たなかったから、画質がすごく悪く感じた。このサイズなら及第点だけれど、多くのショットでガッカリさせられて、アラスカから戻ってすぐ返品する事になった。ただし、このアラスカシリーズでT6000のショットはもう少し出て来るとは、思う。(ちなみに今は同じく環境耐性系コンデジ、CasioのEX-G1を試行中)
「ALASKA [3] - Day 2: Granite Tors Trail.」に続く→→→
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1-2) [ Olympus T6000 ]
3-6) [ K-7 + SIGMA 10-20mm EX DC: Av mode, SR on, RAW ]
*3-6, RAW proceeded with Photoshop CS4 via Aperture 3 on iMac
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